パパが立会い出産でできること

育児

僕は、立会い出産を経験させてもらいました。

僕自身立会いはしたいと思っていたし、妻もそれを希望していました。出産は妻一人が行う事ではなありません。何故そう思ったかを、出産の経緯と僕の思いを通じでお伝えしていければと思います。

立会い出産の重要性
初めての記事でも述べさせてもらいましたが、子供の成長というのは素晴らしいものです。そして、子供の誕生の瞬間というのは、一生忘れる事のないことなんだと思います。
もちろん、したくても出来ないとか、それこそ里帰りのパターンもあると思います。
だから立会いしないことが悪だというわけではありません。
ただ、立会いしたいと思う気持ちは大事なんだと思うわけです。
出産前日の出来事
「あれ、もしかして破水したかも」
妻の一言で一気に空気が張り詰めました。予定日よりも1週間ほど早い日で、もう寝ようかと思っていた所に目が覚める一言でした。
かかりつけの産院へ電話をしたところ、受診するように勧められました。産気づいた時のためにお産セットは妻がしっかりと準備済であったため、スムーズに出発することが出来ました。
当時はまだバチバチのコロナ禍であったこともあり、産院の中には妻のみしか入ることが出来ず、僕は車で待っていました。時間にして1時間程度でしょうか。思い出すとすごく長く感じたことを覚えています。
車の中で待っていると妻から連絡がありました。
「まだ破水ではなく陣痛が来たわけでもないらしい、ただ、経過を見る必要があるからこのまま入院になるらしい。」
その連絡を受けた車の中で、何もできない無力感が襲ってきました。何もできないのかもしれないですが、せめてそばにいたかったのです。
その日は進展がなく翌日になりました。翌日の朝10時頃、妻から電話があり今から来てほしいとのことで産院へ向かいました。到着すると医師から状況の説明がありました。
「このまま入院して経過を見ていきます。落ち着いているようなら一度退院となります。」
僕は落ち着いて冷静に話を聞いたつもりでした。でも説明されて覚えているのはこの程度でした。結局いつ生まれるかは分からない、妻と子供は無事なのか、家に帰ってきてから色々と思うようになり緊張は続きます。
一晩を産院で過ごした妻の顔も余裕ではなかったように思います。
このときもやはり無力感に苛まれました。
そして迎えた19時頃…。
立会い出産の現実
陣痛感覚が狭まっているため産院へ来るように連絡がありました。
到着すると、いわゆるLDRで苦しむ妻。本当に5分毎に陣痛の波が来るんです。
僕はペットボトルに装着するストローやうちわ、タオルなどいろいろ持ち込んで出産時に必要であろう物を持ち込んで向かいました。でも今は大概そろっているものなんですね。テニスボールもしっかりありました。
陣痛が強まるタイミングでテニスボールで腰を押しまくり、陣痛が落ち着いた時にはうちわを仰ぐ、そして手を握りながら背中をさすったり、声を掛ける。ひたすらにこれの繰り返しでした。妻の苦しそうな姿を見ると本気で辛さを分けてほしいと思ったものです。時間が経てば経つほど陣痛は強くなっていくのでした。
時間にして20時頃から23時くらいまでは上記の繰り返しだったと思います。
出産の瞬間
幾度も来る波に思わず息を荒げ、声を上げる妻。実際に見ると思いました、出産は命がけです。
いくら医療が発展してもこれは変わることはないのではないでしょうか。
何度か僕は部屋の外で待っているよう指示を受ける場面がありました。これから本格的に出産となるため助産師さんによる準備等のためでした。
0時を回ろうかとしている頃、出産シーンとして思い浮かべるいきむ段階となり、過酷さはより一層増しました。妻は酸素マスクをしながら、まさに死ぬ気でいきんでいました。僕はその時隣で必死に妻の手を握り、必死に何か声を掛けながら、何ならちょっと一緒にいきんでいたような気がします。
そして、運命の瞬間です。
0:58でした。
元気な産声を上げながら息子が誕生しました。
僕は生まれたのを見た瞬間に妻に抱き着いたことを覚えています。
初めての抱っこはもちろん妻。小さくてすごくかわいい。
僕も抱っこさせてもらいました。可愛すぎ。妻曰く、生まれた時の顔は僕と瓜二つだったとのことです。
出産は命がけで壮絶。でも子供の誕生はそれ以上に幸せ。あの感動は忘れることはないでしょう。
「ありがとう」
妻にも息子に自然と出た言葉でした。それからしばらく写真を撮ったり話をしたり落ち着いた時間を過ごしました。
退院を待つ間
幸せな時間というのはあっという間に過ぎるもので助産師さんから一言
「じゃ、お父さんはそろそろ」
コロナ禍であるためしょうがないです「あ、分かりました」
改めて妻と息子に感謝を述べて産院を後に。
自宅へ帰ってきたのは朝方4時を過ぎた頃だったでしょうか。
帰宅したことで現実へ戻ってきた感覚がありました。そのまま僕は爆睡しました。
翌日から、僕は仕事をしながら妻と息子の退院を待ちました。
まとめ
出来る事ならパパの皆さんは立会いすることをお勧めします。なぜなら出産を間近で見ることで妻と子供に対する感謝の気持ちがものすごいからです。また、一緒に出産を乗り越えたという思いがお互いにあれば、今後の夫婦仲も円満だと思います。
息子の出産についてなるべくわかりやすいように時間や流れを書いてみたつもりです。
ですが、人それぞれ違うと思うので一つの例として見てくれればと思います。
出産時にパパが出来ることは、妻の隣にいて気持ちを一緒にして妻の心の支えとなる事です。
そして、一番伝えたいことは出産は当たり前じゃないってことです。ママと子供は命がけで出産を乗り越えて僕らパパに笑顔を向けてくれています。それを理解するために立会いは必要なのです。
ありがとうございました。

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